<巨人1-5阪神>◇17日◇東京ドーム
阪神先発金村暁投手(33)が、かつての「本拠地」で輝きを取り戻した。日本ハム時代、エースとして東京ドームで22勝を挙げた男が、慣れ親しんだマウンドで巨人打線から凡打の山を築いた。
初回だった。打者3人をいずれも内野ゴロで仕留めると、完全にリズムをつかんだ。最速141キロの直球を見せ球に、得意球とするパームボールなど多彩な変化球を低めに制球。降板した6回までに奪ったアウト18個中、内野ゴロは実に13個を数えた。「抜けた球もあったけど、中途半端な球はなかった。とにかく目の前の打者を1人1人、打ち取ることだけに集中した」。失点は2回1死から亀井に打たれたソロアーチの1点のみ。外野へ許した打球もわずか2本(本塁打含む)と、安定した投球だった。
昨季、先発補強の一環で移籍してきたが、8試合に登板して0勝5敗。首脳陣の期待を大きく裏切った。汚名返上を誓った今季も、開幕は2軍スタート。ただ、決して腐ることなく、我慢して出番を待ち続けた男は、巡ってきたチャンスで最高の投球を披露した。「チームが勝ったことが一番。それ以外にない。この勝ちが何か、チームのいいきかっけになってくれればね」。移籍初勝利は次回お預けとなったが、この日の投球は十分白星に値する内容だったことは間違いない。【石田泰隆】
[2009年7月18日11時59分
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