西武中島裕之内野手(26)が2億円プレーヤーとなった。12日、埼玉・所沢の球団で契約更改交渉を行い、9000万円アップのジャスト2億円でサイン。予想を上回る大幅アップに喜びを隠せなかったイケメンは、会見で将来的なメジャー志望を口にした。

 金額を提示された際の心境を「ホンマですか ! 」と笑顔で再現した。攻守の柱として04年以来の日本一に貢献。北京五輪でも名を上げ「いろいろな経験をして、野球をやってきた中で一番充実した1年でした」と振り返った。ケガを押して強行出場した日本シリーズではリーダーシップを発揮。球団の高い評価を受け、自身の持つチーム野手最高年俸を更新した。

 右肩上がりに成長を続ける26歳は、夢も膨らませている。

 中島

 球団と(メジャーの)そういう話はしていません。ただ野球をやっている以上、いろんな国の選手がいる中でやってみたいという夢はあります。メジャーに行けるような選手になりたい。

 初めて国際舞台を経験した北京五輪で、世界への思いは加速した。次の目標は来年3月開催のWBC。痛めていた脇腹も順調に回復した。「ドキドキするような勝負をまたやりたい。オフはしっかり走り込みたい」と万全の調整で臨む。06年の第1回WBCでは先輩だった松坂(レッドソックス)がMVPに輝き世界へ羽ばたいた。大舞台の強さを世界にアピールするチャンスだ。【柴田猛夫】