侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36=パドレス)が、ナインからの拍手に包まれ円陣の中心に立った。

準決勝メキシコ戦の直前。試合開始の約20分前に、気合を入れた。輪の中心で約30秒、語りかけた。

「お疲れさまです! 宮崎から始まって約1カ月、ファンの方々、監督、コーチ、スタッフ、この選手たちで作り上げてきた侍ジャパン、控えめに言ってチームワークも実力も今大会ナンバーワンだと思います」と自画自賛。その上で「このチームで出来るのはあと少しで、今日が最後になるのはもったいないので、みんなで全力プレーをしてメキシコ代表を倒して明日につなげましょう。さあいこう」と静かに、熱い言葉を投げかけた。

宮崎強化合宿から、チームの輪の中心はダルビッシュだった。仲間を食事に連れて行き、心を通わせた。アドバイスも送った。若手から逆にアドバイスをもらったこともある。侍ジャパンの中心として、精神的支柱として日々を過ごしてきたダルビッシュの声とともに、勝負の準決勝へ挑んでいる。

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