ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を宣言した。

 8月15日に京都で開催された世界タイトルマッチで4回TKOでルイス・ネリ(メキシコ)に敗れて、13度目の防衛に失敗していた。「8月の試合は悔いが残った。そのまま辞められないという思いが、日にちがたつにつれて大きくなった。もう1度戦うと決めました」と述べた。

 この日、WBCはタイトル戦後にドーピング検査で禁止薬物ジルパテロールに陽性反応を示したネリに対し、意図的摂取の証拠がないとして、山中との即時再戦を交渉に入るように命じる裁定を下したと発表した。一報を聞いた山中は、「単純にネリと再戦したいという気持ちを持っていた。ドーピング疑惑もありましたけど、借りを返したい、それだけですね。勝つ自信はあります」と雪辱を誓った。