1・4のメインはオカダと飯伏に決まった。

新日本プロレスは15日、都内で会見を行い、来年1・4、5日に東京ドームで開催する「WRESTLE KINGDOM14」の第一弾カードを発表。

4日のメインはIWGPヘビー級選手権で、王者オカダ・カズチカ(31)と挑戦者飯伏幸太(37)が対戦する。前日14日にオカダはSANADAを下し4度目の防衛を果たすとともに29度の最多防衛記録を達成。今夏のG1覇者で東京ドーム大会でのIWGPヘビー級挑戦権を持つ飯伏は、同挑戦権をかけてEVILと対戦し、勝利していた。

「東京ドームを超満員にする」の公約を掲げ、2年ぶりにメインに立つオカダ。IWGPヘビー級初戴冠だけでなく、IWGPインターコンチネンタル(IC)のベルトとの2冠を目指す飯伏。2人の言い分がはっきり分かれた。飯伏は「インターコンチとヘビー、2つを同時に巻きたい。それは、もっともっとプロレスを広めたいから。IWGPヘビー級のベルトに対して、なめてるとか、そういうのは思ってない。オカダさんに対しても安いとは思ってない。むしろ高いと思っています」と2冠の狙いと、オカダと戦う意義を強調。オカダがヘビーを金メダル、ICを銀メダルと表現することに対し、「(ヘビー級は)最強の人が巻くベルト。そういう意味ではヘビー級も金メダル。インターコンチのベルトは最高の意味で金メダル。どっちも欲しい」と両方に同価値の魅力があることを説いた。

一方オカダは、「ぼくは、このベルト1本でしかやってきていない。他の(シングルの)ベルトにも挑戦したことがない。もしかしたらインターコンチの魅力があるのかもしれないですが、僕には魅力的にみえない。過去にインターコンチを魅力的なベルトにした人はいる。でも、いまはできていないと思う。ぼくはやっぱりIWGPが最高で最強だと思っています」と金メダルは唯一のものと主張した。

オカダは現在4度防衛し、通算29度の防衛は過去最多。通算保持日数も最長記録を更新中で、来年の1・4までで1700日超となる。飯伏は「ちょっと長すぎないですか。もっている期間が。最強の部分でもこえていきたい。新しい景色みせたい」と宣言。それに対し、オカダは「長いあいだベルト持っていて、強くてごめんなさい」と余裕の返しをみせた。オカダ時代がより堅固となるのか、まったく新しい飯伏時代が始まるのか。1・4のこの一戦で決まる。

この対戦の結果にもよるが、2人は未定の翌5日大会についても言及した。飯伏は「1・4に勝って、そのまま次の日、Wタイトルをやるのがベスト」と勝てば5日にヘビー級、ICの2冠戦をやりたいと希望。オカダは「4も5も超満員にすると言っているので、どちらもIWGPヘビーの防衛戦をやりたい」と2日連続で防衛戦に臨む構えを示した。