19日(日本時間20日)に米ラスベガスで世界戦を控えるボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が18日(日本時間19日)、同地のホテルで開催された前日計量に臨み、リミットでクリアした。挑戦者のIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に向け、両者そろってメインイベンターとして最後に計量に登場。117・4ポンド(約53・1キロ)でパスしたダスマリナスに対し、リミット118ポンド(約53・5キロ)でクリアした。

計量後には、公式会見に続いてフェースオフした後、ガッチリと握手を交わした。挑戦者の肉体をチェックした井上は「かなり絞っていい感じに仕上げている。明日は気を抜かずに、しっかりとやるだけですね」と気持ちを引き締め、自らの仕上がりについてはキッパリ。「100%、しっかり仕上がりました」。

連日45度近くの最高気温となった猛暑のラスベガスでのラスト調整となった。英国を含め、4度目の海外防衛戦となり「要領は割とつかめていた方。やっぱり不便というか、調整しにくい部分もあったが、それもしっかりカバーしながら、やれたと思う」と海外調整の難しさも克服できたことを明かした。

昨年10月に続き、日本人初となる2戦連続のラスベガス防衛戦に向け、あとはリングまでに減量で疲れた肉体を回復させる。中継局の米ESPNでは毎夜30分近く、井上の特集番組が流れた。当日は井上にとってラスベガスで初の有観客興行。試合も全米で生中継される。井上は「プロモーションを含め、かなり期待を感じる。その期待を裏切らないように、出せるものすべて出して、しっかりと勝ちにつなげたい」と自信をみなぎらせた。

◆テレビ放送 20日午前10時30分よりWOWOWプライムで生放送、WOWOWオンデマンドでライブ配信。