GHCヘビー級王者の丸藤正道(41)が、初防衛戦の相手である杉浦貴(51)と1対1(15分)の前哨戦を行うも「負けに等しい」引き分けとなった。
シングルタイトルマッチの前哨戦は通常、パートナーと組んでタッグ戦で行うことがほとんど。11日(仙台)の本番を直前に控える中「あいつを攻略したい」と丸藤自らが提案し、異例のシングルマッチが実現した。何度も対戦しているだけあって、慎重な立ち上がりとなったが、中盤以降は杉浦のパワーと絞め技に防戦一方。強烈な逆水平チョップも効かず、顔面に何発も蹴りを浴びせても倒れすに立ち向かってくる杉浦に「やっぱり一筋縄ではいかない」と苦戦をしいられた。
最後は杉浦のネックロックに意識を失いかけるも何とか耐え、引き分けに持ち込んだ。「15分じゃ足らなくて、仕留められない」という杉浦に対し、丸藤は「8割方負けていた。スキを見つけるつもりが、逆になくなってしまった」と“完敗”を認めた。試合後、リング上では杉浦から「これが欲しい」と言わんばかりにベルトを指差され、闘志を見せられた。
自ら提案した対決で逆に自分を追い込んでしまう羽目になった。6月6日に武藤からベルトを奪ったが「まだ何1つ超えられたとは思っていない」とベルトの価値を上げるために、王者としての戦い方を意識してきた。それでも、同13日、30日と杉浦から屈辱の3カウントを奪われるなど、ファンも納得する強い姿は披露できていない。「仙台で強い王者像を見せたい」。決戦まで残り1週間、しっかり立て直す。【松熊洋介】

