日本スーパーバンタム級9位の下町俊貴(25=グリーンツダ)が1年ぶりの試合を8回TKO勝ちでタイトル戦に前進した。

ジェリー・カストロ・ヴェルデ(25=石田、フィリピン)と2階級上のスーパーフェザー級8回戦で対戦。激しい打ち合いとなったが8回50秒、下町が鮮烈な右フックでダウンを奪い、立ち上がった相手に猛ラッシュでレフェリーが試合を止めた。

「泣きそうになりながらやってました」と上の階級のパンチの強さに苦しんでいた。ポイントはリードしていたが「結構ボコボコにされて、自分はとられていると思っていた。最後は倒さないとやばいと思っていました」。会心の勝利となった。

スーパーバンタム級の全日本新人王で同級の元日本ユース王者。次はタイトル戦を「やりたい」と見据える。グリーンツダジムの本石会長も「日本、東洋太平洋。WBOアジア(パシフィック)、チャンスがあるところで。タイトルをやりたい」と意気込んだ。