村田VSゴロフキンの勝者が階級を超越した王者とのメガマッチへ!? ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が9日、さいたまスーパーアリーナで世界的スターのIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦に臨む。

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村田は19年12月のスティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦以来2年4カ月ぶり、一方のゴロフキンも20年12月、カミル・シュメルタ(ポーランド)との初防衛戦以来1年4カ月ぶりのリングとなる。

既に米メディアを通じ、ゴロフキンの次戦が報じられている。米老舗誌ザ・リングによるパウンド・フォー・パウンド・ランキング(PFP=階級を超越した最強選手)で1位に君臨している4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)との3度目対決が9月17日に用意されたと伝えられる。

ゴロフキンは「それを話し合うには時期尚早。『もし』が多すぎる。5月まで待ちましょう。そうすれば話し合うことができ、何が起こっているのかをより良く理解できるようになる」と米メディアにコメント。

アルバレスも5月7日、WBA世界ライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)との対決を控えており、まず両者が勝利することが条件だろう。ゴロフキンの「もし」は、それを意味する。

ゴロフキンVSアルバレスの9月対決の報道を知る村田だが「普通に9月うんぬんは予定。できればいいねの段階で、何とも思わない。『ボクシングあるある』かな。感情の揺れはないし『無』ですね」とまったく気にしていない。ゴロフキンが試合契約を結ぶDAZNの思惑もあるが、村田がゴロフキンを撃破すれば、一気に三つどもえの展開も出てくると予想される。村田が所属する帝拳ジム本田明彦会長も先月に「それは試合内容次第」と否定はしなかった。

コロナ禍で実現はしなかったが、もともと村田陣営が20年にアルバレス陣営と対戦交渉を進めていた経緯もある。実現すればミドル級ではなく、スーパーミドル級に近いウエートでのスーパーファイトになるとみられる。年内に実現するかもしれないPFP1位アルバレスとのメガマッチも頭に入れながら、村田-ゴロフキン戦をチェックするのも面白そうだ。