WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が団体内王座統一に成功した。 WBA同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との統一戦に臨み、8回TKO勝利で4度目防衛に成功し、昨年3月の米初進出に続き、2戦連続での海外防衛に成功した。

◆WBA世界ライトフライ級王座統一戦


京口紘人8回TKO×ベルムデス

◆ラウンドVTR◆

1R

入場前に国歌吹奏。日本の「君が代」は音源、メキシコ国歌は歌手の独唱とアウェー感が漂う。

互いにジャブを突き合い、距離をはかる。京口の左フックにベルムデスが一瞬、グラつく。探り合いの中で京口が左を軸に多彩な攻め。

(京口10-9)

2R

ベルムデスが左ボディー中心の戦略。京口は距離をとりながらカウンター狙い。残り1分で京口の左フックがあごをかすめる。

(京口10-9)

3R

京口の右アッパーにベルムデスがのけぞる。距離を詰めてくるところにジャブからの右ストレート。ベルムデスは左目上の額付近から出血。ドクターチェックで試合が一時ストップ。

(京口10-9)

4R

ベルムデスが必死に前へ出てくるところに京口の右クロス。ベルムデスは足を止めて打ち合いに出るが、京口もガードを固めて応戦。偶然のバッティングによるものと見られるベルムデスの左額付近からの出血が止まらず、顔が血まみれ。

(京口9-10)

5R

一発を狙って振りの大きなベルムデスのパンチを京口は足を使って巧みにかわす。接近戦で京口は左右アッパー。

(京口10-9)

6R

ベルムデスがマウスピースをはめ直す。京口のバッティングが指摘されて減点1。ひるまず京口は接近戦を挑み、左フックからロープに詰める。

(京口10マイナス1-9)

7R

接近戦でアッパーの突き合い。京口が両手を突くもスリップダウン。左アッパーからの連打にベルムデスの動きが鈍る。再びドクターチェック。再開後、京口が打ち下ろしの右を浴びせてダウンも、後頭部への加撃として逆に減点1。

(京口10マイナス1-9)

8R

ゴングと同時に京口が一気に出て仕留めにかかる。ロープに詰めて連打にレフェリーが試合を止める。TKO勝ちで王座統一に成功した

※採点は本社


王者京口紘人「上のステージに行くため、アウェーだけど認められたい」11日統一戦へ計量パス>>

王者京口紘人「井上尚弥と同級生で、とても良い刺激に」王座統一戦へ正規王者ベルムデスと初対面>>


フェースオフするWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(左)と正規王者ベルムデス(ワタナベジム提供)
フェースオフするWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(左)と正規王者ベルムデス(ワタナベジム提供)
計量クリア後、並び立つWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(左)と正規王者ベルムデス(ワタナベジム提供)
計量クリア後、並び立つWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(左)と正規王者ベルムデス(ワタナベジム提供)