プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(30=BMB)がビッグマッチ決定を受け、4団体統一への野望を口にした。11月1日、さいたまスーパーアリーナでWBA世界同級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)との2団体王座統一戦に臨むことが14日、正式発表された。日本人王者による団体王座統一戦は12年6月のWBC世界ミニマム級王者井岡一翔-WBA世界同級王者八重樫東戦以来、約10年ぶり2度目となる。

今年3月に矢吹正道(緑)に雪辱を果たし、王座返り咲きに成功した寺地にとって初防衛戦となる。14日、都内のホテルで京口とそろって会見に臨むと「あと2つ(のベルト)をいずれ集めたいと思っている。今回は大事な試合だなと思っている」と4団体王座統一を目標に掲げた。同日同会場でWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)-同級2位岩田翔吉(26=帝拳)戦が開催されるため「一緒の会場にベルトが3つそろうのはなかなかない。(次に)勝者同士がやれるのではないかという気持ちがある」と闘志を燃やした。

京口とはアマチュア時代に4度対戦し3勝1敗。そしてプロ入り後も大阪と東京で2度、公開のスパーリングに臨んでいる。アマ時代に抱いた印象は「記憶にない」ものの、プロでの公開スパーリング時は「やりやすいな、と。後楽園(のスパーは)覚えている。参考になると思う」とニヤリ。京口よりも上回っている部分を問われ「自分の中ではすべて。全部です」と言い切るなど、ベルト統一への確固たる自信を示していた。