SANADAが、故郷に錦を飾った。デビッド・フィンレーとの決勝戦。

一進一退の攻防を繰り広げる中、シャイニングウィザードからの新技・変型DDTで頂点に立った。シャイニングウィザードについて「ずっと、避けていた技なんですけど、自然に出ちゃったというか、勝手に出ちゃいました」と、引退した武藤敬司氏(60)の必殺技を繰り出し、地元・新潟で初優勝を達成した。

7年所属したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を17日に“電撃脱退”。Just 4 Guys改め、Just 5 Guys入りを表明した。

トレードマークの金髪を黒髪に戻した。あごから、もみあげに伸ばしていた、ひげもそり上げた。「自分のプロレス人生の中で、一番刺激を受けられるメンバーと出会えたので、本当に感謝しています」と、新たな環境をかみしめた。

これで、「4・8」の東京・両国国技館大会でのIWGP世界ヘビー級王座へ挑戦する。王者のオカダ・カズチカとの同学年対決。リング上のSANADAは「オカダさん、まだいらっしゃいますか? まだいらっしゃるなら、来て頂けますか? 」と第6試合に出場していた現王者に呼びかけた。すると、オカダはベルトを持参してリングインした。

SANADAは「オカダさん、そのベルト、オカダ一色のベルト、俺が景色変えてあげますよ。オカダさん、お疲れさまでした」と丁寧に“口撃”すると、オカダは「SANADAさん、カップ優勝おめでとうございます。そして、お疲れさまでした。ライバル待ってたよ!」と言い、会場は大盛り上がりを見せた。

ただ、これで終わらなかった。間髪入れず、オカダは「なんて、思ってる訳ねーだろ。おせーんだよ、この野郎。何が変わったんだよ。髪の色、チーム変えて、それで俺に勝てるわけねぇだろ」と返した。「世界ヘビー級チャンピオンと、NEW JAPAN CUP優勝者とのレベルの違いを見せつけてやるよ。かかってこいよ。ボコボコにしてやるからな」と言い放った。

じっくりと、言葉に耳を傾けていたSANADAは「オカダさん、それは俺が一番分かってますよ。ただ呼んどいて申し訳ないのですが、帰ってもらっていいですか?」と、まさかの呼び寄せておきながら、帰宅命令で2人のやりとりは幕を閉じた。