女子プロレスの「SEAdLINNNG(シードリング)」の旗揚げ8周年大会となる8・25後楽園ホール大会で行われるビヨンド・ザ・シー・シングル王座の調印式が7日、東京・京王百貨店新宿の猪木展で行われた。

同王者の中島安里紗、そして挑戦者のSareeeが出席。平日の昼間にもかかわらず、多くのファンが見守る前で、2人の“バトル”が繰り広げられた。中島が、まずは先制攻撃。「わざわざ記念すべき大会のメインイベントの調印式をわざわざ敵のテリトリーでやっているの、上もバカだなと。こんな平和ボケしたプロレス界、ぶっ壊していきたい」とニヤリと笑った。

Sareeeの反応を待たずして、中島はたたみかけた。「Sareeeのことは本当に正直好きじゃない、嫌いってずっと前から言っていると思うんですけど、1個だけ好きなところがある。それは頑丈さ、どんだけぶん殴っても、ぶん投げてもぶっ壊れない。これはいいおもちゃを手に入れたな、手に入れたなと思います。でも、それも8月25日までかと、寂しいですが、最後この戦い、ぶん殴って、ぶん投げて、存分に楽しみたいなと思います」と笑ってみせた。

Sareeeも黙っているはずもなかった。「クソ悪魔みたいな性格しているなと、とにかく性格悪い。中島安里紗から取るベルトだから意味があると思う。私のこと、なめくさっていると思うので、たたきつぶしてやりたいなと思います」と胸を張った。中島の「1つだけ好きなところがある」発言に対して、「いいところ…。ないですね。何か、悪いところはいっぱい出てくるんですけど」と言い返した。

口だけでは終わりそうにない雰囲気。Sareeeは「この人、エルボーがやばいので、グーパンチも試合中もしてきますので、やられたら、やり返します。こいつの右腕をへし折りたいと思います」と、けんかファイトも辞さない構え。中島も「壊れないおもちゃなので、しっかり楽しんで最後エルボーで仕留めたいと思います」と笑った。

最後に写真撮影の時間に入ると、もう抑えきれなかった。互いに向かい合うと、にらみ合いから、髪のつかみ合いへと発展。買い物客も多く行き交う百貨店で、あわや一戦が始まるところだった。ここはいったん落ち着きを取り戻した2人。8・25で、本物の戦いを見せる。