プロボクシングWBAスーパー、IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が23日(日本時間24日)、12月予定のWBC、WBO世界同級王者井上尚弥(30=大橋)との4団体王座統一戦を想定し、練習拠点の米国に入った。ロサンゼルスで師事するアーネル・フォンタニージャ・トレーナーと合流。米専門サイト「ボクシング・シーン」によると、ラスベガスのナックルヘッドジムで集中トレーニングを開始するという。タパレス陣営は現在、井上陣営と年末の4団体王座統一戦実現に向けた交渉を継続している。

米国入りしたタパレスは「この試合の大きさを十分に理解している。4団体統一王者になることは、どのボクサーにとっても最終目標。それを達成するために全力を尽くす準備ができている。井上尚弥は並外れたボクサーだが、自分の能力にも揺るぎない自信を持っている。スーパーバンタム級で最高の選手であることを証明したい」と意気込みを示した。

今年4月、無敗の統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を判定撃破して統一王者となったタパレスは7月25日、東京・有明アリーナで開催されたフルトン-井上戦をリングサイドで視察。新統一王者となった井上とリングで並び、年内の対戦を約束していた。