プロボクシング前IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一(35=帝拳)が世界前哨戦に臨む。2日、東京・後楽園ホールでマービン・エスクエルド(28=フィリピン)との同級10回戦を控え、1日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。58・7キロでパスしたエスクエルドに対し、尾川は58・8キロでクリアした。

昨年6月に世界王座陥落後、今年4月に再起戦勝利を飾っている。今回は20年10月以来、約2年11カ月ぶりの後楽園メインとなる尾川は「しっかりと右を打ち込みたい。右を打ち込んで終わらせたい。ちまちましたボクシングは自分に合っていない。ドカンとやるボクシングで終わらせたい」と口調を強めた。

常に負けた現IBF同級王者ジョー・コルディナ(31=英国)の動向には注視している。尾川は現在、IBF同級6位。コルディナである限り、リベンジした上での王座返り咲きも狙える。尾川は「いつもコルディナの動きは見ているし、いつ挑戦になっても。もし11月に尾川だと言われても準備している。この試合でしっかりアピールすることが大事」と気合十分。昨年からガード面の強化を続けており「ムダな被弾しないように。このぐらいの相手で被弾していたら世界戦だと危ないので」と警戒することも付け加えていた。