元日本ミニマム級王者石沢開(26=M・T)が世界ランキング再奪取を逃した。WBO世界ライトフライ級13位ビンス・パラス(24=フィリピン)とのフライ級8回戦に臨み、1-2(74-78、77-75、75-77)の判定負けを喫し、再起2戦目を飾れなかった。

右オーバーハンド、右フック、左ボディーと多彩なパンチで攻めるパラスに対し、石沢は距離を詰めながら左ボディーなどで応戦。5回に左目上をパンチで切り裂かれると終盤には左右フックで攻め込んだ。8回まで戦い抜いたものの、最後に競り負けた展開となってしまった。

石沢は22年4月、当時のWBO世界ミニマム級王者谷口将隆(ワタナベ)に挑戦する前日計量で体重超過。23年6月にジェイセバー・アブシード(フィリピン)とのフライ級8回戦で5回KO勝ちして再起を飾っていた。19勝(15KO)2敗1分けという実績の持ち主となるパラスはWBOライトフライ級13位、IBFフライ級15位にランクされており、石沢は勝って世界ランキングへの返り咲きを狙っていた。それだけに痛い黒星となった。