昨年10月に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんの生誕80周年を記念した「アントニオ猪木 80th ANNIVERSARY「燃える闘魂・アントニオ猪木展」が、15日から、大阪市北区の阪神梅田本店で行われる。イベントを仕掛けた猪木元気工場(IGF)の宇田川強取締役(45)が1日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞西日本へ来社し、企画の意図を説明した。

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同展は26日までの12日間、行われ、午前10時から午後8時まで開催(最終日26日のみ午後5時まで)。8月の東京・京王百貨店での開催に次ぐ第2弾になる。

今回は第1弾で展示された、アントニオ猪木-ムハマド・アリ戦で使われたガウンや、愛用していた「闘魂棒」に加えて、89年に参院選で初当選した際の「当選証書」など貴重な品々がそろう。阪神タイガースとのコラボタオルなどのグッズ販売の予定もある。

宇田川氏は「世代的に(猪木を)知らない世代が出てくる。伝えていくにあたって、映像とか画像だけじゃなくて言葉も伝えたい」とし「いろんな言葉を相田みつをチックに持って行ければ」と今後の展開を思案。広く知られている名言を通じて、次の世代へ受け継いでいく考えだ。

来年には、再び東京・京王百貨店で「超猪木展」を予定している。

催事場から屋上のビアガーデンまでをも巻き込む大規模展開になる見込みで「全国の皆さんが持ってらっしゃるお宝もお借りして皆さまに見て頂きたい」。

実際に、ファンの方から「プロレス大賞のトロフィー持ってます!」「パンフレット持ってます!」などの声を多数受けており、懐かしい代物が多数集まりそうだ。

大人気を博す“猪木展”について、将来的には、全国巡業を考えている。

「猪木自身が日本全国をサーキットしてたので、我々も展示物を日本全国の方に見て頂けるように全国行脚していければ」

当時を想起させる品々とともに、猪木の魂を継承していく。