試合前から壮絶な舌戦を繰り広げてきた2人の勝負は「美しきドブネズミ」平本蓮(25)が判定3-0で「キングオブストリートファイト」YA-MAN(27)を下した。平本はショートパンチを的確にヒットさせ、グラウンドでも相手を制圧した。試合後には平本の方から号泣する相手のもとへ歩み寄る姿もあった。

激しい打ち合いを制したのは平本だった。両者ともに顔には血がにじんだ。ショートパンチ主体の平本が、大きく振り回すYA-MANよりも、より多くの打撃をヒットさせた。2回中盤にテイクダウンに成功するなど、グラウンドでも優勢だと印象づけた。

勝負は判定に。KOでの決着にはならなかった。犬猿の仲の2人だったが、試合後は号泣するYA-MANのもとへ歩み寄り、肩へ手をまわす場面もあった。

試合後、「MMAは甘くないからね。YA-MANくん、アマチュアからやり直した方がいいよ」とまずは毒舌をかまし、その上で「まあ冗談はさておいて、YA-MANが強くてしょぼい試合になっちゃったんですけど」とYA-MANの力を認めるような発言も行った。

さらにリングサイドで観戦していた朝倉未来に向かって「お前が(11月のファイトクラブで)ぶっとばされるから、オレが普通にぶっ飛ばしたわ」と上から目線で言い放ち、最後は「すいません、しょっぱい試合しちゃって。最強になって戻ってきます。さよなら」と言ってリングを去った。

もともとSNS上でやりあっていた2人だが、平本が、YA-MANの尊敬する魔裟斗氏らレジェンドOBを侮辱するような発言をしたことから、遺恨の炎がさらに燃え上がった。YA-MANはファイトクラブで朝倉未来をKOした試合後、マイクでの第一声で、試合と関係ない平本に向かって「平本、バーカ」と叫んだほど。YA-MANは「試合後もノーサイドはない」と話しており、2人の今後の関係性にも注目が集まる。【千葉修宏】

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