プロボクシング日本バンタム級3位の増田陸(26=帝拳)が再起戦で世界ランカーと拳を交える。24日、東京・両国国技館で開催されるるプライムビデオプレゼンツ・ライブボクシング7大会で、WBO世界バンタム級6位ジョナス・スルタン(32=フィリピン)と同級8回戦を控える、23日には東京ドームホテルで前日計量に臨み、リミットより200グラム少ない53・3キロでクリアしたスルタンに対し、53・4キロでパスした。

昨年8月、日本王者堤聖也(角海老宝石)に挑戦し、左ストレートを武器に競り合いながらも判定負け。約6カ月ぶりの再起戦ながらも世界ランクを獲得できる大きなチャンスを得た。増田は「バンタム級が適正階級。明日の試合にしっかり勝って上を目指していきたい」と言葉に力を込めた。バンタム級は日本にも世界トップクラスの選手が集結する選手層の厚い階級となる。同じ興行ではWBA世界同級王者井上拓真(28=大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)と初防衛戦、WBC世界同級1位の中谷潤人(26=M・T)が同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑戦するカードが組まれている。

対戦相手のスルタンは22年4月、ポール・バトラー(英国)とのWBO世界同級暫定王座決定戦に出場するなど世界挑戦経験もあり、1度もKO負けを喫したことのない強さを誇る。勝てば実力を証明できるだけに、増田は「バンタム級は熱い階級なので、自分もアピールしていきたい」と気合を入れ直していた。【藤中栄二】