プロボクシングWBC世界ミニマム級王者重岡優大(26=ワタナベ)がメインイベンターに指名された。

31日、名古屋国際会議場で同級6位メルビン・ジェルサエム(29=フィリピン)との2度目防衛戦に臨む。19日には東京・五反田の所属ジムで練習を公開。練習視察した興行をプロモートする3150FIGHT亀田興毅ファウンダー(37)からメインに選んだと報告を受けた。

当初、メインとなっていたIBF世界フェザー級5位亀田和毅(32=TMK)-同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)戦がドラミニ陣営のキャンセルで中止に。この再戦が和毅の「負けたら引退」としてメインに据えられていたが、対戦相手がWBCユース・シルバー・スーパーバンタム級王者ケビン・ビジャヌエバ(23=メキシコ)に代わったことを受け、亀田ファウンダーも試合順の変更を示唆していた。

昨年4月のWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦以来、約11カ月ぶりのメインとなる重岡は「僕がメインになったからには恥ずかしい試合はできない。メインにふさわしい試合、それを見終わった時、良い興行だったなと思ってもらえるようにKOで締めくくれるように。より一層、気合が入りました」と強調した。

亀田ファウンダーも「個人的に優大選手のファイトスタイル、キャラも好き。KOを狙いにいく姿勢が魅力。対戦相手も元世界王者。見ているものを引きつけるような試合をしてくれるのではないか。今回、3150FIGHTはトラブルがありましたが、重岡優大の試合をメインにしようと思う。メインにふさわしいカード。面白い試合するし、気持ちがある。初めてボクシングをみた人も面白いと言ってくれる試合をしてくれるから」と大きな期待を寄せていた。