17日に死去した日本ユース・ライトフライ級王者坂間叶夢さんと親交のあった大沢文也(32=ザウルスプロモーション)が第2試合に登場。坂間さんの名前が入ったTシャツを着用してリングインすると、友尊(34=TEAM K/BLUE DOG GYM)に3-0で判定勝ちした。

大沢は試合後「変わらないクソ試合しちゃったんすけど、今回は本当に倒す気持ちで、生まれて初めて倒す気持ちで戦って。ただ倒そう、倒そうとしすぎちゃって、ずっと力みすぎ、一発を狙いすぎちゃいました」と反省した上で「叶夢が天国に行っちゃったんですけど、叶夢と一緒に戦っているつもりでした」と振り返った。

大沢は17日に坂間さんの訃報を伝え聞き、言葉が出ないほどの悲しみに襲われたという。この日の会場でもウオームアップをしている時からずっと涙が止まらなかった。大沢は「叶夢の分も、という言葉があっているか分からないけど、一緒に戦いたいという気持ちがあったんで」。18日に坂間さんの自宅を訪れ、もらったTシャツを着て試合に臨み、天国の坂間さんに白星を届けた。

大沢は「本当はKO勝ちして、リング上のマイクで言いたかったんですけど」と前置きし「坂間叶夢も8戦8勝7KOで本当に将来期待される、本当にすごいボクサーで。ユースの日本チャンピオンで。僕、小学校から知ってるんですけど。格闘技じゃないにせよ、他のスポーツだったり何でもそうですけど、いろんなプレッシャーを背負ってる人たち、たくさんいるんですよ。でも、例えばどこかケガしたりとか、何かいろいろあったり、そういうのを人に言えないで抱え込んじゃう人とかすごいいると思うんですけど。何かあったとき、自分が本当につらいとき、人に言えないとき、そういうときは自分で抱え込まないで、身近な誰かに、お父さんにもお母さんにでも彼女でも彼氏でも、親しい友達でも親友とか、誰でもいいんで、1人で抱え込まないで欲しいです」と訴えた。

そして最後に「叶夢、天国から見守ってくれてありがとう。俺、勝ったぞ」と叫んで会見を締めくくった。