20日に新潟・長岡市で行われた新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」決勝で、後藤洋央紀(44)を破って初優勝した辻陽太(30)が21日、都内の新日本本社で一夜明け会見を行った。

NJC優勝の辻には4月6日・両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)に挑戦する権利が与えられた。そんな状況下、辻はこの日の会見で今後やりたいことを2つ挙げた。

1つはユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」内の序列を変えること。辻は「俺はロスインゴ内でのヒエラルキーを変えたい。現状、内藤さんがいて、鷹木(信悟)さんがいて、そして辻陽太がいる。そういうふうに見られることが多い。その見え方を今回、内藤哲也に勝つことで一新させて、俺の存在を一番上にしたい。そしてさらにIWGP世界ヘビー級のベルトも手に入れたいと思ってます」と話した。

そして辻はもうひとつやりたいこととして「IWGP世界ヘビー級のベルトを取って、それを元の姿に戻したい。今の世界ヘビーのベルトを分裂させたい」と述べた。現在のIWGP世界ヘビー級王座は、21年にIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座が合体してできたもの。

辻は資金力に劣る新日本が米WWEやAEWに勝つにはブランド力を高めないといけないと考えており、そのために伝統あるIWGPヘビー級王座を復活させ、インターコンチネンタル王座は廃止にしたいという。「やっぱり新日本のベルトはIWGPヘビーであると思いますし、俺自身、憧れたのは、取りたいと思っていたのはIWGPヘビー級のベルトだったんで」と説明していた。