最終12回に大逆転TKO勝利を飾った力石政法(29=LUSH緑)をプロモートする3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(37)も大興奮だった。

「リアル・ロッキーでしたね。最終ラウンドは(映画ロッキーの)アポロとの壮絶な試合そのままじゃないですか。猛獣の連撃いきましたね。根性あった」

自身もプロモーターとして試合前から戦った。対戦相手のマイケル・マグネッシ(29=イタリア)は、足を止めて打ち合うゴリゴリのファイター。そのスタイルに有利とされる“狭い”リングをチェックした。

コーナー間の距離を自らメジャーを手に測る。WBCの規定は18フィート(約5・5メートル)以上だが「4メートル90やんか。WBCに認められない。試合できんかもしれんで」と通訳を介し、相手プロモーターに詰め寄り改善させた。

そのかいあっての大逆転勝利。興毅氏は「相手が倒れた瞬間、声とんでもうた。自分の兄弟以外の試合で涙出たん初めて。いいもん見た。リアルなドラマ。素晴らしい」と絶賛。今後はランキング上昇が見込まれるWBCを軸にIBFの動向も含め、世界戦実現に尽力する。