プロボクシングIBF世界ミニマム級王者重岡銀次朗(24=ワタナベ)の2度目防衛戦の挑戦者で同級9位のアルアル・アンダレス(24=フィリピン)が体調不良で出場不可能となったことが26日、明らかになった。

31日に名古屋国際会議場で重岡-アンダレス戦が決まっていたが、アンダレスが今月19日の入浴中にめまいで意識を失って病院に救急搬送され、減量の影響による低血糖状態でドクターストップとなった。そのためフィリピンでボクシングなどプロスポーツを管轄するコミッション、GAB(ゲームズ・アンド・アミューズメント・ボード)を通じ、試合延期を申し出るレターも届いたという。

複数の関係者の話を総合すると、25日にGABから「医学的理由でアンダレスが31日に予定される重岡銀次郎とのIBF世界ミニマム級タイトル戦に出場できない」との書面が送付されていた。ボクシング興行「3150FIGHT Vol8」の世界戦として重岡-アンダレス戦をマッチメークした亀田プロモーションは即座に代替挑戦者を探し、防衛戦成立を目指す意向。なお重岡の兄でWBC世界同級王者の優大(26=ワタナベ)が元WBO世界同級王者メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)の挑戦を受ける2度目防衛戦は予定通り開催される。

3150FIGHT Vol8大会では、IBF世界フェザー級5位亀田和毅(32=TMK)が同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)との再戦に臨む予定だったが、ドラミニがIBF同級挑戦者決定戦の指令を受けて急きょ中止に。対戦相手がケビン・ビジャヌエバ(23=メキシコ)に変更されていた。また英プロモート大手マッチルーム社と共催するはずだったミドル級トーナメント「プライズ・ファイター」も同興行での開催が中止となったことが発表されたばかりだった。