プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(34=志成)が7月にIBF世界同級王者フェルナンド・マルチネス(32=アルゼンチン)との2団体王座統一戦に臨むことで合意したと4日(日本時間5日)、米メディア「ボクシングシーン」が報じた。報道によると、7月第1週に日本で開催されるという。正式決定すれば、昨年大みそかのホスベル・ペレス(ベネズエラ)との初防衛戦以来、約7カ月ぶりのリング。井岡にとって12年6月、八重樫東(大橋)とのWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦以来、約12年ぶりの2団体王座統一戦となる。

当初、同級最強と言われるWBC世界同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との統一戦を希望。井岡陣営も交渉に入っていたが、エストラーダが6月29日(同30日)に米フェニックスで前IBF、WBO世界フライ級統一王者ジェシー・ロドリゲス(24=米国)との初防衛戦を選択。交渉相手をIBF王者マルチネスに変更し、交渉を進めていた。井岡陣営は今月下旬をめどに次戦について発表する計画を進めている。

一方、マルチネスは22年2月、9度の防衛に成功していたジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を下してIBF王座を獲得。アンカハスを初防衛戦で返り討ちにした後、昨年6月、ジェイド・ボルネア(フィリピン)を下して2度目防衛に成功し、他団体王者との統一戦を希望していた。