プロボクシングWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(32=BMB)が今夏以降を目標にリング復帰する意向を示した。カムバックする。

5日、東京・江東区のWOWOWでエキサイトSPの収録(10日午後9時WOWOWライブで放送)に参加。1月23日に大阪でカルロス・カニサレス(ベネズエラ)とダウン応酬の激闘を演じ、判定2-0の薄氷の勝利でベルトを死守。その2日後、古傷の右拳中指付け根を手術していた。

既にジムワークを再開しているものの、負傷していない左拳のジャブ、クリンチの練習に取り組んでいるという。寺地は「医師からは普通に生活する分には良いが、右拳で打つのは、まだダメだと言われている。ガッツリやるのは5月ぐらいから」との見通しを明かした。

右拳以外のトレーニングに活路を見いだしているようで「今は新しいことをやっていて、まるで初心者に戻ったような感じ」と説明。当初は6~7月のリング復帰も考えていたというが「6月とかはさすがに無理。次戦は決まっていない。今はできる練習をして引き出しを増やす。新しいスタイルにできる良い感じもある」と切り替えている。

現在、他団体王者の動きも海外で報道。WBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(32=プエルトリコ)-IBF世界同級王者シベナティ・ノンティンガ(25=南アフリカ)戦が6月15日にプエルトリコで行われると伝えられている。寺地は「IBFとWBOの2団体王座統一戦が決まってくれれば。それをとりあえず待っています。それが開催されてベルトが2本集まれば、こちらのタイミングも良いですけれど。年内に4団体のベルトを集めて、来年にフライ級に行くのがベスト」と展望を口にしていた。