プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が3日、東京・有明アリーナでWBO世界同級2位TJ・ドヘニー(37=アイルランド)との防衛戦に臨む。
挑戦者となるドヘニーは元IBF世界同級王者。16年8月、岩佐亮佑を判定撃破して世界初奪取。19年4月に当時のWBA世界同級王者ダニエル・ローマン(米国)との王座統一戦で判定負けを喫して王座陥落した。 21年8月、1階級上となるWBA世界フェザー級暫定王座決定戦に挑んだが、マイケル・コンラン(アイルランド)に敗れて王座奪取ならず。再びスーパーバンタム級に戻って23年3月に現IBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)に判定負けしたものの、日本のリングで同年6月の中嶋一輝(大橋)戦を皮切りに井上のスパーリングパートナーとなる米国ホープ、ジャフェスリー・ラミド、今年5月のブリル・バヨゴス(フィリピン)と3連続KO撃破して健在ぶりを証明した。
アイルランドからオーストラリアに移住したドヘニーは、20歳前半で建築現場で働きながらボクサーとしての活動を継続。井上戦に向け、家族と離れ、米ボストンのユニバーサルボクシングアカデミージムで集中合宿を実施。ジムの上階にある選手寮に住み込み、ボクシングだけに集中し「世界レベルの環境だ」と豪語。9年来のコンビというヘクター・バミューデス・トレーナーのもと、約10週間の実戦トレを中心とした調整を進めてきたという。ボストンで合宿するのは16年の岩佐戦、約8年ぶり。井上戦に向けた本気度が伝わってくる。
ドヘニーと契約を結ぶプロモーターのマイク・アルタム氏は「井上選手は過去の日本人選手と比べて別次元だ。だから練習レベルも上げないといけない。この井上戦は、ただの世界王者経験者で終わるのか、それとも歴史を刻むレジェンドと言われるかの分かれ目。それだけの大事な試合となる。ドヘニーには『井上選手に勝てば映画になるだろう』と話しているほどだ」と明かす。
8月末にはオーストラリアから婚約者や息子らが来日。ドヘニーは準備を整えている。ドヘニーは「人生を変えるチャンスが巡ってきた。もう準備はできている」と高いモチベーションを保ち、決戦のリングを待っている。

