プロボクシングWBA世界スーパーバンタム級1位のラモン・カルデナス(29=米国)が5月4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで控える4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)戦に向けて意気込みを示した。14日までに同カードの興行を開催する米プロモート大手トップランク社の公式サイトを通じ、カルデナスが米カリフォルニア州インディオで受けた取材対応の模様が更新。

今年2月のブライアン・アコスタ(メキシコ)戦を含めて現在、14連勝中のカルデナスは「前回の試合の1週間後、マネジャーのマイケル・ミラーから電話がかかってきた。『井上と戦わないか?』と問われた。こういう機会はめったにないから、飛びつかざるを得なかった」とオファー当時の心境を明かした。井上にとって21年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来、約3年11カ月ぶりのラスベガス再上陸。モンスターが気合を入れて「聖地」にやってくることは織り込み済みだという。

カルデナスは「井上にとって4年ぶりの米国の試合なので、彼が全力で戦いたいと強く思っていることは分かっている。井上尚弥戦で最高の姿を見せられるよう準備は万端だ」と意気込みを示した。ラスベガスで人気となる約2万人収容のアリーナの舞台。「こういう戦い、こういう瞬間が人を緊張させるものだと分かっている。でもリングは変わらない。海の真ん中でも、砂漠の真ん中でも、リングはリングだ。4つのコーナーがある。そういう風にとらえ、この戦いの重みを理解している」などと強調した。

プロボクサーとして活動する一方、最近までフードデリバリーなどの「副業」もしていたそうだ。カルデナスは「生活費を稼ぐため、ウーバーなどで働いていた。世界王座を争うこともだが、絶対王者を目指して戦うことこそが究極の目標だ。今の地位にいるのは私の勤勉さと自信のあかし。きっとここまでたどり着けると確信していたからだ」と振り返った。

指導を担当するジョエル・ディアス・トレーナーは「カルデナスは両拳に破壊的なパワーを持っている。パンチが強烈なので、1ラウンドでも、最終ラウンドでも相手を痛めつけることができるファイターの1人。動きも良く、ディフェンスも優れている。どんな状況にも対応できる力を持っている」と太鼓判を押した。井上と対峙(たいじ)したカルデナスをイメージしながら「ラモンが右か左で井上をとらえることができれば必ずダメージを与える。井上がダメージを受けやすいことは分かっている」と強調していた。