4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が聖地ラスベガスで世界戦11連続KO勝利を挙げ、77年ぶりに世界新記録を更新した。
WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)の挑戦を受け、8回TKO勝ち。自身のプロデビュー30連勝という区切りと記録づくめも、2回にはカルデナスの左フックにダウンを奪われた。
昨年5月6日、東京ドームで行われたルイス・ネリ戦の1回に左フックでダウンを喫している。来年の東京ドームではサウスポーのWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)との対戦が予定されているが、井上のダウンで、SNS内ではこの2人の対戦の話題が盛り上がっている。
ネリ、カルデナスとともに左フックでダウンを奪われた。その中谷は左の強打が持ち味。それだけにSNS内では「次に井上尚弥からダウンを奪うのは中谷潤人になると予想楽しみになってきた」「正直今日の井上尚弥なら中谷潤人の勝ちも全然ある話だなと思った」「中谷の左なら当たりそう」などのコメントが寄せられた。
井上は3月の24年ボクシング年間表彰式で、中谷に対して、直接対戦を呼びかけた。中谷も「ぜひ、やりましょう」と反応。両者は笑顔で握手を交わし、場内からどよめきと歓声がわき起こっていた。
続けて井上は「これでもちろん自分自身、気が抜けなくなりますし。この1年間という時期にドラマを作ることができれば1年後、ものすごい注目を集めることができる。また次が決まりましたという試合ではなく、これだけ期待してくれる人がいるということはしっかりとストーリーをつくりあげて東京ドームで戦いたい。それはプロとして必要」と高い意識を口にしていた。
◆井上-ネリ戦VTR(24年5月6日、東京ドーム)井上は1回、ネリの左フックを浴び、1回転しながらキャンバスに手をつくキャリア初ダウン。何とか1回を乗り切ると、すぐ2回に左フックでダウンを奪い返した。5回にもロープを背にしながら左フックでダウンを追加。続く6回に右であごを貫き、3度のダウンを奪ってTKO勝利。

