プロボクシング日本ミドル級王座決定10回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われる。同級1位の元王者竹迫司登(34=ワールドスポーツ)と同級3位の酒井幹生(32=角海老宝石)が激突する。11日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量が行われ、両者そろってリミットよりも100グラム少ない72・4キロでクリアした。

東洋太平洋同級王座を2度戴冠し、日本同級王座も4度防衛後返上している竹迫。今回は19年8月以来、約7年ぶりの日本王座返り咲きを狙う。24年12月、国本陸との再戦に敗れたものの「負けはしたが実力が下がってわけでも、なくなったわけでもない。それを今回、しっかりと証明したい」と強調した。

拳を交える酒井とは何度もスパーリングを経験。さらに酒井を指導する竹内真志トレーナーも旧知の仲だけに「僕に取ってはすごく良い相手。手の内を理解しているやりずらい状態。しっかりとキャリア、実力、中身をみせたい。そこと対峙(たいじ)して勝つ。勝てれば自信につながる」と気合を入れた。

一方、22年4月、23年8月に続く3度目の日本王座挑戦となる酒井は「武器はかなり持ってきた。竹迫さんとスパーリングした上での試合なのでいつもと違う試合、雰囲気はさせると思う」と手応えを示した。1年前となる25年3月11日のワチュク・ナァツ戦でキャリア初のダウンを喫して2回TKO負けしたことが転機となったとし「初めてのダウンが失神で記憶もないんですけど、いつもと違って周りが良かったと。プロとしての仕事ができたと吹っ切れる要因になった。気持ちを出して前に出られるようになった」と自身の成長ぶりに納得顔だ。

トランクスにはUXO(Unexploded Ordnanceの略)=不発弾と記している。プロ戦績6勝5敗1分けとKO勝ちがゼロであることを自虐的にとらえているそうで、酒井は「最近、入れている。爆発しないヤツだと自分で愛称をつけた。それで爆発したら面白いなと。いまだに爆発していないので、爆発してくれたらいいな」と自らに期待していた。