WBC世界ライトフライ級2位岩田翔吉(30=帝拳)が1年ぶりの世界王座返り咲きに成功した。初防衛戦だった同級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)に挑み、8回1分33秒、3-0の負傷判定で勝利を飾った。昨年3月、レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に敗れてWBO世界同級王座から陥落して以来、1年ぶりに世界ベルトが戻ってきた。9歳の時、人気総合格闘家だった故山本“KID”徳郁さんのジム「KILEER BEE」に入門。格闘技(ムエタイ)を指導してくれた「師匠」の誕生日に花を添えた。岩田の主な一問一答は次の通り。
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-試合を振り返り
岩田 練習でやってきたことを試合で出せれば勝てると信じていた。少しは出せたかなと思う。
-勝因は
岩田 (トレーナーの田中)繊大さんからスピードで勝つぞと言われて、リカバリーの体重を抑え、スピード重視にしていた。そこらへんは自分の方が上回っていた。
-負傷判定結果を待つ時は
岩田 まず息を整えようと思って深呼吸していた。(ノックアウトの)血の量、(左目上)傷も開いていたし、自分のパンチも当たっていた。ポイントは取っていたかなと。
-KIDさんの姉美憂から今朝、墓参したとメッセージをもらっていた
岩田 すごく山本ファミリーは愛がある。気持ちがあるファミリー。愛の力ではないですが、格闘技のきっかけをくれたのはKIDさん。自分が(幼少期に)ムエタイ、キックとやって徳さんの誕生日にWBCの王座で返り咲けた。感謝の気持ちです。天国で見てくれていると思う。本当に良かったと思う。
-王者ノックアウトの強さ
岩田 自分もタイで住み込んで練習したりしたこともある。ムエタイにはという(タイ語で)気持ちが折れないという心得がある。負傷判定も初めての経験だが、顔も腹も効いたなという感覚があったが、絶対に倒れない気持ちを感じました。パンチがかた強かった。
-リング上で王者ノックアウトと話していた
岩田 感謝していると伝えた。相手もリスペクトしてくれているし、ジェスチャーで言葉も交わした。お互いにリスペクトがあった。
-試合当日の体重は
岩田 いつもは6・6キロ増ぐらいだが、今回は5キロいかないぐらいでした。
-今度の世界ロードは
岩田 少し休んでから考える。ひとまずは。まだ僕の試合の映像も見ていないのであれですけど、繊大さんとしっかりと練習していけば…。どういう試合が決まってもいいような感覚です。
◆岩田翔吉(いわた・しょうきち)1996年(平8)2月2日、東京都生まれ。9歳の時、総合格闘家の故山本“KID”徳郁さんのジムで格闘技を開始。中学2年でボクシングに転向し2、3年時にU-15全国大会を制覇。東京・日出高(現目黒日大高)3年時に高校総体で優勝し早大進学。18年12月、米カーソンでプロデビューし4回TKO勝ち。19年2月に帝拳ジムから国内プロテスト受験し合格。21年11月、日本ライトフライ級王座、22年7月、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座を獲得し3冠王者に。24年10月にWBO世界同級王座獲得。家族は両親と妹2人。身長163センチの右ボクサーファイター。

