船木「最高の状態」で7年間の進化証明※画像クリックで拡大表示
7年ぶりにリング復帰する船木誠勝(38=ARMS)が進化を証明する。年末大みそかDynamite!!(京セラドーム大阪)の直前会見が30日、大阪市内のホテルで行われ、総合格闘界のカリスマは「恥じない試合をしたい」と決意を口にした。00年のヒクソン・グレイシー戦を最後に現役を引退したが、当時よりパワーアップした肉体と精神で桜庭和志(38)との伝説レスラー対決に挑む。一方の桜庭は養成ギプスを装着し、最後まで笑いを誘う“桜庭ワールド”に徹した。
船木の代名詞だった、ハイブリッドレスラーの肉体は健在だった。余分な肉はそぎ落とされ、あの桜庭をして「船木さんの体のようになりたい」と言わせた完ぺきな体だった。悠然と計量を終え、同じく計量で笑いを誘う桜庭には見向きもしない。
会見では相変わらずボケまくる桜庭に合わせる余裕すら見せた。養成ギプスに話題が移ると、穏やかにほほ笑みながら「あのギプス姿にはびっくりしました。あれをしたまま試合をしてほしいですね。でも、養成ギプスを外した後の桜庭選手のスピードには気を付けたい」。サラリと受け流したところには威厳すら感じさせた。
7年前よりも強くなっている。船木は復帰を決断した時にこう説明している。「昔は試合のスケジュールがタイトでケガを治す時間もなかった。この7年間でボクの体は最高の状態になっている」。パンクラスを立ち上げ、団体運営を軌道に乗せるため、船木に休息の時間はなかった。それだけに、ここ1年は柴田勝頼を育てる過程で適度なトレーニングを欠かさず、じっくり体を仕上げた。休憩なしで90分、フルにスパーリングをこなすスタミナもある。
また、船木のメンタル面での成長も大きい。00年のヒクソン戦を振り返り、勝負に徹し切れていなかった自分を認めている。「あの時、ボクはヒクソン選手と戦いながら、どこかファイターとしてのヒクソンを確かめていた感覚があった。どう反応するのか、自分の手を通じてヒクソンを感じていた。勝負どころで力が抜けてしまったのも、そういう自分のメンタルが影響したかもしれない」。
戦える体を手に入れ、そして戦士の本能でリングに戻ってきた。「試合で骨も折った、ケガもした。負ける屈辱も味わった。経験できる恐怖は全部味わっている。だから、怖いものは何もない」。引退して7年間、解説席で桜庭の試合を見ながら、ずっと抱えてきたモヤモヤを晴らす時が来た。【井上真】[2007年12月31日8時28分
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