大相撲の秋巡業は27日、松江市で行われた。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で関脇に転落する照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、幕内朝乃山と三番稽古を行った。

 途中、巡業部長の貴乃花親方(元横綱)からアドバイスも受けて「ありがたいです」と感謝したが、稽古では3勝4敗。最後の一番では左膝を気にし、親方の「無理するな」との声掛けもあって稽古を終えた。

 九州場所では10勝すれば大関に返り咲くが、半月板を痛めて途中休場した左膝の状態は、まだ厳しい様子。それでも、相撲を取った後も四股を踏み続けて「無理しないといけない」と悲壮な覚悟を示していた。