元横綱日馬富士による暴行事件で、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が、現場に同席した白鵬、鶴竜の両横綱の処分案を、20日の臨時理事会へ提言する可能性があることが18日、協会関係者の話で分かった。暴行を止められなかった責任を問うとみられる。

 関係者によると、臨時理事会に先立って開かれる20日の横審の臨時会合に、白鵬、鶴竜の出席を要請する案も浮上している。ただ一部委員からは「相撲協会の危機管理委員会の最終報告が出ていない段階では性急だ。時間をかけた方がいいのでは」と慎重な意見も出ている。

 相撲協会は臨時理事会で、秋巡業中の出来事にもかかわらず協会への報告義務を怠った貴乃花巡業部長(元横綱)、元日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)への処分を下すことが予想される。

 元日馬富士に対する処分案について、危機管理委関係者は「出さない。理事会が決めること」との見解を示した。