日本相撲協会は25日、都内で会見し、暴力決別宣言と暴力問題再発防止策の方針を発表した。

第三者機関の暴力問題再発防止検討委員会から、19日に提出された報告書を受け、八角理事長(元横綱北勝海)らが出席。元横綱日馬富士関による暴力事件からちょうど1年のこの日、八角理事長は「大相撲においては、指導名目その他、いかなる目的の、いかなる暴力も許さない」など、7カ条の暴力決別宣言を読み上げた。宣言は異なる部屋の力士間で先輩、後輩を越えた上下関係を許さず、今後定める暴力禁止規定などに違反した際は処分を科す可能性がある踏み込んだ内容となった。

暴力問題再発防止策の方針には、親方衆に特別研修、現役には新弟子、力士養成員、関取と段階別に研修を行うことなど6項目を決めた。また、コンプライアンス委員会と有識者会議を設けると発表。いずれも来年2月までに立ち上げや履行する予定だ。