新十両の西十両14枚目友風(23=尾車)が、白星発進に成功した。

朝から緊張が止まらず、土俵の上で頭は真っ白になっていた。立ち合いで小結経験者、東幕下筆頭臥牙丸(31=木瀬)の圧力に押された。土俵際へ後退し、俵を割りかけたところで何とか相手をはたき、軍配は友風に上がった。土に着いた臥牙丸の手と、土俵外に着いた友風の右足が同体と物言いがついたが、協議の結果、行司軍配通りとなった。関取初戦で白星も「勝ってうれしかったが相撲は最低。気持ちがふわふわしていて浮ついていた」と反省しきりだった。

目標は日体大の先輩でもある西前頭4枚目嘉風(36=尾車)。この日の取組後も嘉風とハイタッチをかわした。目標は8番取って勝ち越し。「今日で悪いものは全部出たと思いたい」と前を向いた。