大相撲の荒磯親方(元横綱稀勢の里)が、9日目から再休場した新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の成長を期待した。

夏場所9日目の20日に東京・両国国技館内で取材に応じ、右膝の負傷を抱える貴景勝について「心配ですよね。名古屋(場所)は番付落ちないけど、強い貴景勝に戻ってきてほしい」と、淡々と話した。

力士にとってけがは付きもの。けがと上手に付き合い、乗り越えた力士が番付を上げていくというスタンスだ。「今でもうまいけど、(けがしたことにより)今まで以上に力の出し方が分かってくると思う。強い力士はみんなけがして相撲がうまくなっていく」。負傷した4日目の御嶽海戦。本来の突き、押しではなく、慣れないもろ差しで寄り切る際に、右膝に異変が起きた。荒磯親方は「(けがをするということは)体の使い方が間違っているということ。痛めて気づかされたものはあると思う。無駄にしてはいけない。けがしても変わらず期待している」と、熱いエールを送った。