日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は7日、報道陣の電話取材に応じ、新型コロナウイルス感染予防として力士の出稽古を禁止にしていることを明かした。

3日に行われた師匠会で八角理事長(元横綱北勝海)が各部屋の師匠に通達済み。2週間延期となった夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)に向けて調整する力士に対して、芝田山広報部長は「今まで通り出稽古をしたい力士はいっぱいいると思うけど、今は部屋の中でたっぷり稽古をしてほしい」と協力を求めた。

部屋で暮らさない、所帯持ちの裏方にも外出を制限させた。行司、呼び出しは自宅待機。床山には、自宅から部屋へ移動する際になるべく公共交通機関を使わないように呼びかけている。芝田山広報部長は緊急事態宣言が発令されたこの日、協会員が体調を崩した場合は、国技館にある相撲診療所へむやみに足を運ばないよう各部屋に注意喚起した。診療所に電話で症状の報告をした上で、同部屋の健康な力士が薬を取りにいくようにさせる。同広報部長は「診療所が医療崩壊する可能性もあるので。できるだけの対応をしないといけない」と力を込めた。