新大関の朝乃山(26=高砂)が7月場所で締める新化粧まわしが、このほど完成した。「東京朝乃山後援会」が作成したもので、金色の龍と日の丸の絵が描かれ、「昇龍」の文字があしらわれたデザイン。後援会関係者によると、葛飾北斎の「昇龍図」をモチーフにしたという。「朝乃山関の『相撲にかける真摯(しんし)な姿勢』と『精進を続けてゆく姿』を『北斎の昇龍』と重ねてデザインしました」と説明。番付が「龍のように昇る様」も表現したといい、横綱昇進への期待も込められた。

馬れん(化粧まわしの前垂れに付けられた下飾りの部分)には、大関以上が使用できる紫色が使用された。同色は朝乃山が締め込みや普段使用するタオルに好んで使う色。電話取材に応じた朝乃山は「大関になったら紫色が使えると知っていたのでうれしい。応援してくれる方へ、1つでも多くの白星を届けたい」と力を込めた。