日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が17日、7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の懸賞本数が例年に比べて大幅に減少する見通しとなることを明かした。代表取材に応じ「休場者があったりするけど、1200、1300本ってところかな。いつもの東京場所よりは全然少ない」と話した。

最後に東京で開催された今年1月の初場所では、15日間の懸賞総本数は1835本で、500本以上の開きがある。芝田山広報部長は「企業さんも経済的に非常にダメージを受けている。出したくても出せないというところもかなりある」と説明。無観客で春場所が開催された3月以上に、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、各企業の業績が打撃を受けているという。

それでも「『今度(7月場所)は出しませんが、やめるんじゃなくて、出せる状況にないけれど、また回復したときにはお願いできますか』という温かい言葉もいただいたそうです」と、一時的な取りやめとなる企業もあると明かした。新規では大手回転ずしチェーン「くら寿司」が、貴景勝と朝乃山の両大関、人気小兵の炎鵬に懸賞をかけるという。芝田山広報部長は「お客を満員入れたときの東京場所からすると、もちろん少し下火になるようですけどね、でも大阪場所プラスアルファくらいになるんじゃないか」と見通した。