日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指す大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、新型コロナウイルス感染の影響で初場所を全休した力士65人の成績について協議した。幕下以下の力士は番付据え置きとしたが、十両以上の関取は番付据え置きにはしなかった。また、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)の新十両昇進を発表した。再十両は、一山本と錦富士の2人。

   ◇   ◇   ◇

報道陣の電話取材に応じた伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「関取衆に関しては休んだ力士全員の公平性を保ちながら番付を作成しました」と説明した。新型コロナの影響で休場した幕下以下の力士については、番付据え置きの救済措置をとったと明言。一方で、新型コロナの影響で休場した十両以上の関取については「全員を公平にして番付を決めたということ。そういう言い方しかできない」と番付据え置きにしたかどうかは明言しなかった。

しかし、関係者によると、出場力士の成績に配慮した形で、休場した力士の番付を微変動させたという。新型コロナの影響による休場者は、幕内では42人中6人、十両では28人中9人と多かった。番付を据え置きにした場合、出場力士の番付変動に大きく影響を及ぼすため、十両以上の力士については番付据え置きの措置をとらなかったという。