日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。先場所十両優勝の剣翔(29=追手風)は5場所ぶり、英乃海(31=木瀬)は17場所ぶりの幕内復帰。英乃海は弟が西前頭8枚目の翔猿(28=追手風)で、新たな兄弟同時幕内は14年春場所の千代鳳&千代丸以来、史上9組目となった。大奄美(28=追手風)は5場所ぶりの幕内復帰を果たした。

また初場所で幕内の東前頭8枚目だった徳勝龍(34=木瀬)が十両に陥落したが、幕内優勝経験者の十両陥落は史上14人目。優勝場所から5場所での十両陥落は元小結若浪の7場所を抜いて最速となってしまった。

既に発表されている、晴れて関取の新十両は2人。貴健斗(25=常盤山)は、現在の師匠(元小結隆三杉)が先代(元関脇舛田山)から部屋継承後としては初めての新十両。熊本県からは19年名古屋場所の竜虎以来、戦後34人目の関取誕生となった。また武将山(25=藤島)は、現師匠の部屋創設後としては10年九州場所の剣武以来、2人目の関取誕生。茨城県からは、18年初場所の天空海以来、戦後22人目の新十両となった。再十両は2人。錦富士(24=伊勢ケ浜)は2場所ぶり、一山本(27=二所ノ関)は7場所ぶりの十両復帰を果たした。

大相撲春場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。