東前頭筆頭の若隆景(26=荒汐)が連日の大関撃破となった。

立ち合いで左に変わると、飛び込んでもろ差しに。巻き替えられて朝乃山優位の右四つとなったが、左上手を命綱に寄りをこらえて、出し投げで崩して寄り倒した。約1分の激戦を制し「我慢して攻められたのが良かった。左上手は(敗れた)先場所で取られて相撲にならなかったので意識はあった」と、相手得意の左上手を与えなかったことを勝因に挙げた。

2桁勝って技能賞を獲得した先場所に続いて2大関から白星を挙げた。場所前の4月に行われた合同稽古は全4日間を皆勤。大関の胸も借りて力をつけてきた。「前に出る圧力を意識して稽古してきた。1日一番思い切って取りたい」と4日目以降を見据えた。