幕下は身長約2メートルの大器、西2枚目の北青鵬(19=宮城野)が、豪快な相撲で石崎を寄り倒し、7戦全勝で優勝した。序ノ口、序二段、三段目を制しており“4階級制覇”を果たした。

立ち合い、北青鵬は肩越しに両上手をつかんだ。潜った石崎が必死に攻めるが、北青鵬は右上手を軸に冷静にかわしながら、最後は圧力をかけて寄り倒した。

ちょうど1年前の7月場所で序ノ口優勝。その時に「6場所で(十両に)上がりたい」と目標を掲げた。部屋の新型コロナウイルス感染の影響もあり、今年初場所は全休した。番付は据え置きも、そんな「予想外」もありながら、ほぼ目標通りにきた。「自分で口にしたことは責任を持っている。優勝して新十両に上がる、有言実行できたと思います」と相撲同様にスケールは大きい。

付け人を務める横綱白鵬から、帰りの車中でアドバイスを受けるという。「夢は横綱なんで。その前のまず、関取になる目標の次は幕内を目指します」。とてつもないポテンシャルを秘めた大器が来場所以降も楽しみを膨らませる。