日本相撲協会は22日、力士ら全協会員を対象にPCR検査を行い、幕内呼び出しの利樹之丞(48=高砂)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)が明かした。

同広報部長は「利樹之丞の奥さんが陽性だった」と、家庭内感染が原因だったと説明した。

先日行われた東京五輪では、ボクシング会場に東京・両国国技館が使われており、利樹之丞は競技前に寄せ太鼓を披露して話題を集めた。芝田山広報部長は「利樹之丞は五輪で太鼓をたたいていたので(直前に)一緒に検査したが、そのときは陰性だった」と説明。発熱など症状の報告はなく、今後は自宅療養になるという。

力士らそのほかの協会員は陰性だった。23日から26日の4日間、国技館内の相撲教習所では合同稽古が行われる。秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けて、27日からは原則的に外出禁止。秋場所直前に再度、全協会員を対象としたPCR検査を行う。