日本相撲協会は30日、大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、7月の名古屋場所で45回目の優勝を全勝で遂げた横綱白鵬(36=宮城野)が東に、そして新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が西に就いた。

新横綱は17年初場所後の稀勢の里以来、史上73人目で平成生まれでは初めて。伊勢ケ浜部屋からは12年秋場所後の日馬富士以来で、モンゴル出身では14年春場所後の鶴竜以来5人目、外国出身力士でも鶴竜以来、7人目の横綱誕生となった。29歳7カ月での昇進は、年6場所制が定着した58年以降に初土俵を踏んだ力士としては、6位の高齢昇進(1位は琴桜の32歳1カ月。以下、三重ノ海、隆の里、稀勢の里、旭富士と続く)。関脇から大関2場所での昇進は栃木山、双葉山、照国以来、史上4人目。大関陥落経験者の横綱昇進は79年名古屋場所後の三重ノ海以来、史上2人目となった。

新型コロナウイルス感染対策のガイドライン違反で6場所休場処分を受けた朝乃山(27=高砂)は、大関から関脇に陥落(大関降下は20年初場所の高安以来)。東の正代(29=時津風)、西の貴景勝(25=常盤山)の2大関となり、貴景勝は今年春場所以来、4度目のかど番を迎えた。

関脇は朝乃山のほかに、東の御嶽海(28=出羽海)は2場所連続(三役は8場所連続)。西には明生(26=立浪)が新関脇に昇進した。新関脇は昨年11月場所の隆の勝以来で、立浪部屋からは現師匠(元小結旭豊)が99年2月に部屋継承以降では初めて(立浪部屋としては85年夏場所の北尾=のち横綱双羽黒=以来)。鹿児島県出身では、89年春場所の寺尾以来、戦後6人目の関脇となった。

小結は、関脇から陥落した高安(31=田子ノ浦)が3場所ぶりの小結で東に(三役は6場所連続)、西は逸ノ城(28=湊)が18年春場所以来の小結に昇進した(三役は19年夏場所以来、13場所ぶり)。

大相撲秋場所は、9月10日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。