日本相撲協会は30日、大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

先場所十両だった豊山(27=時津風)が今年の春場所以来、3場所ぶりの返り入幕を果たした。なお幕内昇進力士は豊山1人で、これは99年名古屋場所以来のこと。

先場所、西幕下2枚目で7戦全勝優勝を果たした北青鵬(19=宮城野)が、初土俵以来、所要8場所という7位タイのスピード昇進で、新十両昇進を果たした(1位は高鐵山、土佐豊、常幸龍、炎鵬の6場所で2位の7場所は2人、7位タイの8場所は8人)。宮城野部屋からの関取誕生は18年春場所の炎鵬以来で、北海道出身では19年名古屋場所の一山本以来、戦後79人目。ここまで39勝3敗で、3敗での新十両は高鐵山、土佐豊、常幸龍と並ぶ最少敗戦数だ。

もう1人の新十両は、村田改め朝志雄(27=高砂)。高砂部屋からは、現師匠(元関脇朝赤龍)が昨年11月に部屋を継承以降では初めての関取輩出で、高砂部屋としては19年秋場所の朝玉勢以来。三重県出身では、その朝玉勢以来、戦後13人目で東洋大出身では、今年初場所の東白龍以来、12人目の新十両を果たした。また、三段目付け出し力士の新十両も、その東白龍以来、6人目となった。十両昇進3人の残る1人は再十両で、美ノ海(28=木瀬)が2場所ぶりに戻った。

なお、新型コロナウイルス感染対策のガイドライン違反のため今年5月の夏場所から3場所休場の処分を受けた竜電(30=高田川)は、今場所まで休場。番付を東十両9枚目から東幕下7枚目に落とし、5年ぶりに関取の座を失った。幕下下位まで番付を落とす見通しの11月場所が復帰土俵となる。

大相撲秋場所は、9月10日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。