先場所に続き、上位陣にとって受難の場所になりそうで…。結びの一番で横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が小結阿炎(28=錣山)を押し込みながら、土俵際でいなされて、送り出される波乱の幕開け。その前に登場した3大関も、勝ったのは御嶽海(29=出羽海)ただ1人で、同じかど番の正代(30=時津風)、貴景勝(25=常盤山)はアッサリと敗れた。

大関3人の取組が終わった時点で、報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「厳しいですよね。精神的に粘り強く、勝っていかないと」と話し、個々については「勝ちたい気持ちばかりで、すぐにはたいた。絶対にやっちゃいけないことを、やってしまった。苦労して苦労して勝たないと」と正代に苦言を呈し、貴景勝にも「首を痛めて稽古不足になったのが少しずつ(影響が)出ている。今後も厳しい」と手厳しかった。勝った御嶽海にも「常に自分の最高の状態で行けるように修行しないと」と注文した。

その3大関が終わった後の横綱の黒星。前述の大関陣への苦言を含め「今場所も上位にとって苦しくなる予感がする。粘り強くやっていくことが大事」と奮起に期待した。

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