2021年秋場所後に引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)が、最後の横綱土俵入り、断髪式を行った。断髪式後、短くなった宮城野親方の髪を整髪したのは、かつらやウイッグの製造、販売大手、アデランスのブランド「フォンテーヌ」のヘアプロデューサーとして活躍する野沢道生さんだった。

独自の美容理論で新たなヘアースタイルとトレンドを次々と生み出し“似合わせの達人”と呼ばれる元カリスマ美容師。モデルやタレントからも広く支持されてきたスゴ腕の人物だった。

2001年九州場所後に初めて結ってから、21年余り続いてきたまげ姿と別れを告げた宮城野親方は「体の一部がなくなった感じ」や「気持ちの整理がつかない」などと、さびしさを口にした。

一方で新ヘアースタイルを披露した後は、ミュージシャンのYOSHIKIら、会う人、会う人に「似合ってますか?」とたずね、うれしそうな表情も。「(約300人と)大勢の人がハサミを入れてもらって、その分、思ったよりも髪が少なくなって(整髪が)やりづらかったかな」と、野沢さんを気遣っていた。