伊勢ケ浜部屋の26歳コンビ、錦富士と翠富士がそろって快勝し、5連勝を飾った。先に土俵に上がった錦富士は、平戸海を上手投げ。得意の左四つから、じりじりと前に出ると、タイミングの良い投げで仕留めた。十両時代も含め、初日からの5連勝は関取としては自己最長を更新。「自分の相撲をやれている」と胸を張った。今場所休場した兄弟子の横綱照ノ富士にも、宿舎に戻ると「いいね」と褒められているという。

互いにライバル視しているだけに翠富士も続いた。立ち合いから佐田の海に右を差されたが、左上手を取って逆襲。速さで圧倒して寄り切った。初日から5連勝は十両時代の昨年春場所以来、1年ぶりで幕内では初。「錦富士も勝っていたし、仲が良い分、負けられない」。ともに近大を中退して16年秋場所で初土俵。アマチュア時代から競い合ってきた大阪だけに、翠富士は「第2の地元」と発奮材料に事欠かない現状に感謝した。照ノ富士休場の穴を補うように、大阪のファンを盛り上げている。